センターについて

センター長あいさつ

愛媛大学工学部は、環境やエネルギーに関わる技術開発および人材育成を通じて、地域産業の創生と活性化並びに諸課題解決に貢献することを目的として、2020年12月1日、環境・エネルギー工学センターを設置いたしました。

本センターは、エネルギーや環境問題を解決するに必須のカーボンニュートラルな社会づくりのために、海と山に囲まれ美しい自然に恵まれたこの地域の特色を大切にし、エネルギーおよび水・空気などの環境に関わる地域産業やコミュニティーの持続的な発展の一助になれるよう、オール工学部で取り組んでまいります。

環境やエネルギーなどに関しましてのご相談やご要望がございましたらお気軽に本センターへご連絡を下さい。また、小中高生から一般の方々を対象にした環境やエネルギーに関わる理科教室、セミナーやリカレント教育などの実施も承りますのでご相談下さい。

皆さま、本センターへのご支援およびご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

センター長 中原 真也

センター長 中原 真也

センターの概要

愛媛県は豊かな自然環境に恵まれており、県民は、それに親しみ、保全し、次世代へ引き継ぐことに強い興味を持っております。また県内には、国の「エネルギー基本計画」で重要な課題となっている、「3E+S」*を実現する「エネルギーミックス」に欠かせない3つのエネルギーリソース**が整備されております。さらに、我が国のエネルギー安定供給の一端を担っている国家石油備蓄基地も立地しております。この様な地域性を背景に、県内には環境やエネルギーに関心の高い企業や自治体が多く、持続可能な社会を目指した「SDGs」***の取り組みも盛んです。

一方で、日本国内では2050年までに全体として温室効果ガス排出ゼロ、すなわち、カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現に向けた取組みが始まりました。このような中、愛媛県のエネルギーミックスを最大限に活用しながらエネルギー転換を図っていく必要があると思われます。

そこで、愛媛大学工学部は、環境とエネルギーをキーワードにした地域連携プラットフォームとして、エネルギーや水・空気などの環境に関わる課題解決のために県や市などの自治体と企業との連携強化、さらには共同研究や共同開発および人材育成を通じてエネルギー、水処理および環境関連の地域産業を活性化し、産業振興に貢献することを目指し、「環境・エネルギー工学センター」を設置いたしました。

そして、これらを実践するために、下図に示しますように、本センターは、専門分野として「エネルギー工学」と「環境工学」の2部門、さらに産官学の連携を強化する場としての「研究連絡協議会」で構成し、次に示す目的を掲げ、オール工学部で取り組んでまいります。

*「3つのE(エネルギーの安定供給、経済効率の向上、環境への適合)+S(安全性)」
**「火力発電所、再生可能エネルギー発電所、原子力発電所」
***「持続可能な開発目標:目標7, 13, 14や15が環境やエネルギー問題に関する取り組み」

センターの目的

教育と人材育成

地域の自治体や企業が取り組む「3E+S」や「SDGs」の考え方に合わせた導入促進のための教育に貢献します(小中高生から一般の方々までを対象とした環境やエネルギーに関わる理科教室、セミナーやリカレント教育を含みます)。特に、水素エネルギーや未利用エネルギーの活用の促進を図るために、当該分野に貢献できる人材育成や啓発活動などに協力します。

研究成果の社会実装

工学部の教員の研究や技術開発の成果に基づいて、地域企業との協働により、研究開発フェーズから社会実装に押し上げるための仕組みを構築します。地域企業と協働により、再生可能エネルギーをはじめ水素エネルギーや未利用エネルギー、CO2排出削減のための天然ガスなどの化石燃料の活用技術、水処理技術、水質浄化の技術、水環境保全技術、環境浄化材料などの実用化を目指した共同研究に発展させます。

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